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2009-01-01(Thu)

「幸福のパラドックス」

所得上昇は幸福度に結び付いていない
 1人当たり実質GDPの変化を見てみると、バブル崩壊後の不況時に低下はしたものの、長期的に見れば上昇傾向にあり、1981年の273万4千円から2005年の424万4千円まで上昇している。だが、幸福度は逆行しているとのことだ。

< 経済成長が人々の幸せに結び付いていないという「幸福のパラドックス(paradoxes ofhappiness)」が明示的に議論されるようになったのは1971年にブリックマンとキャンベルの二人の心理学者によって所得や富といった生活の客観的状況を良くすることは個人の幸福に何も影響していないという結論を示してからである。「イースターリンのパラドックス」とも言われているが、イースターリンが1974年に所得との関係を詳細に分析し、一国内では所得の高い人が幸福度が高いという相関が見られるにもかかわらず、国際比較では少なくとも先進国間では一国の所得水準と幸福度の平均値に相関がないことを示した70。その後、このパラドックスを解く「幸福の経済学」という分野が生まれ、年齢、失業、家族形態、ソーシャルキャピタルといった要因について実証分析が行われてきた。所得についても、絶対的な所得よりもむしろ他人の所得との相対関係が幸福度に影響しているとの報告がされている。また行動経済学でノーベル賞を得たカーネマンは脳の活動で幸福度を測る実験や生活の質、満足度と健康との相関関係を研究している71。
 ただし、最近の研究では、社会の中の裕福なメンバーと貧しいメンバーを対比して一国における幸福度と所得の関係を見た場合、その関係は、裕福な国と貧しい国を対比して国家間の幸福度と所得の関係を見た場合と類似の関係を示すということを指摘するもの72もあり、その要因も含めて経済学者などの間で論争が続いている。
70 Easterlin( 1974)
71 Kahneman, et. al. (2006)
72 Stevenson and Wolfers( 2008)>
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h20/10_pdf/01_honpen/pdf/08sh_0103_01.pdf

という分析も既になされている。

だが、幸福のパラドックスが起きるうちは、まだ経済が未成熟だからではないか。
本当の成熟した社会になれば、豊かでありかつ幸福を、すべての人が享受できるようになるであろう。
金融危機を乗り越えて、目先の利益に振り回されることなく、本当の成熟した社会を目指して欲しい。

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